介護者が倒れた朝に駆けつける | グレースケアのとんち介護教室

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時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

9日(土)の朝、地域包括の看護師さんからご依頼。

前の夜に、脳卒中で病院に緊急入院した田川さん(仮名・66歳)、二人暮らしの奥さん(61歳)はうつ病で伏せており、いつも田川さんが面倒を見ていたとのこと。急に自宅に一人取り残され食事や薬、身の回りの世話に助けが必要。子どもはおらず、親戚は縁遠くしかも北海道で来れず…。

午前中に病院に行って包括の担当者と共に田川さんと面会、話をすることはでき、必要な支援内容を伺う。ご自分のことより奥さまを心配している。入院の準備も必要。その足で次はご自宅へ。奥さまは寝巻きで布団の上。ぽつりぽつりと買物や、通院、お風呂のご希望あり。薬は紙袋にたくさんあって、どれを飲むのか判らない…。

着替えやコップなど入院用品をカバンに詰め、薬も全部もって再び病院へ。田川さん、もう個室から4人部屋に移り表情も明るい。よかった~。薬の内容を間違いのないよう確認、あちこちの袋から取り出して11種類13錠。またまた自宅に引き返して、その日のお薬を出して準備。翌日からグレースケアのスタッフを夕方1~2時間派遣。


夫が急に入院し一人になった不安、初めてのケアサービスも不安…。10日(日)スタッフ同行して入り、少しずつ少しずつ打ち解けながら、ちょっとしたこだわりも大事にしながら、踏み込みすぎず離れすぎずさりげなく、買物・食事・服薬などのケアを提供。奥さんも微笑が出てくる。よかった。


ときどき介護や看病をしている家族の方が急に倒れてしまうことがあり、依頼を受けて入院の準備や付き添いをしつつ、残った家族の支援体制を急きょ組む。落ち着いたら介護保険に障害ヘルパー、生活支援ヘルパーの導入なども相談。


今回はちょっと時間がかかりそうだけど、保険外のグレースケアはこういうときに動きやすい。

内容も時間も基本ラインを決めてあとは幅を持たせられる。奥さん整形外科の通院は予定していたけれど、明日はついでにご主人のお見舞いにも行ってみることに。スタッフと話をして決めたら、パーッと表情が明るくなったそう。


とまれ早く退院できて、またお二人で暮らせますように―。




NPO法人グレースケア機構
お問い合わせは
0422-70-2805

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