軍医どの、命拾いのお正月 | グレースケアのとんち介護教室

グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

今年の年越しは、大正3年生まれ、96歳の神田先生のお宅で。泊まり介護。

近所に住むご家族が年末年始お出かけ。ほぼ寝たきりのおじいさんはやむなくお留守番。

うつらうつら…。食事はもうエンシュア(液体栄養剤)とアイスクリームだけ。

食べられるとき、飲めるときに、口に含む。


一晩一晩、おうちに入ったときには、まず息をされているか確認をして…。

でも夜の泊まりを始めてから、明け方割と活気があることがあって、吸い飲みでチビチビ介助しながら昔話。

陸軍省の奨学金で学んだ、元軍医。ジャワ・ボルネオ・スマトラ…。

あんたはどこに行ったんだ?と言われるので、いや満州の方へとかなんとか答え、突っ込まれたらとにかく「少佐殿!」と敬礼すると、目がほころぶ。


1月1日は朝、「おめでとうございます~」と新年のご挨拶するも、それには特に答えずアイスクリーム。初なめ。お正月に無関心なのは、もう100回近くやっていれば無理もないっす。

敗色濃くなってからは、軍医殿、弾の降るなか、物資のないなかで手術や処置に奔走しつつ、何千人という兵隊の非業の死を見てきた。

悲惨な戦場を経験し、本土への引き揚げも終戦後3年待った。その間にも亡くなる戦友…


話し疲れて遠くを見ながら、先生のもらした教訓。

てっきり「戦争は、してはいけない」と言われるかと思ったら、


「戦争は、負けてはいけない」

さすが少佐殿…


$グレースケアのとんち介護教室-初日の出

明けて玉川上水の樹木の間から、初日の出。

南方のジャングルとは違うけど、命のありさまは変わらないです。






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