正月勤務の醍醐味 | グレースケアのとんち介護教室

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時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

あけましておめでとうございます。


去年は年越し夜勤でしたが、今年は31日も1日も日勤。2日夜勤。

おせちに張り切る年寄りとスタッフ。3が日くらいは残り物を一品二品使えて、和紙の下敷きや宝船風アレンジなどの演出で、普段の私お得意のテキトー料理もあら立派な祝い膳!正月バンザイ!


業務もあわてないあわてない。普段からわざとゆっくりペースを心掛けているが、特に正月は、「正月だから」の一言で許される範囲が広がる。あわてて起床せんでも、正月だからゆっくり起きよう、面白いテレビもあるし寝るのもぼちぼちで(といってもたいてい早く寝る)、風呂も正月だからゆっくりつかって、、、うんこもゆっくり出して(とはさすがにならない)。


家に帰ったりする人は少ないけど、1、2食あるいは1泊くらいは外でっていう方も1人2人はいるから、なんだかラクチン。あとは張りきって初詣!行くぞ! 寒い…とためらう向きには、今年最後かもしれないのに行かないでどうする!と(人をみて影ながら)叱咤し、行けばいつまでも手を合わせて後ろからどつかれたり、おみくじ見せ合ったり、賽銭の額を比べたり。


戻って百人一種、秋の田の~とおじいさん朗々と詠み上げているのに、おばあさん「よく聴こえないよ!はっきり詠んで!」とクレーム。最初はイスに座っていたのにそのうち立ち上がって必死。終わって負けてると「まったく正月そうそう下らないよ」と捨て台詞。いいぞ明治女!100まで頑張れ!


90を超えたじいさんは、たいてい弱々しく、そろそろ怪しいかな、最近歩くの怪しくね?、食事食べないぞ…、威張り方もさえないね~、というのが一つのパターンだが、90を超えたばあさんは、ますます元気だ。何かふっきれるのか、さすがここまで生き残ってきただけのことはある、と思わせる。

長生きした人は何となくそれだけで偉い!立派!おめでたい!長寿!と、一般的にはもてはやすことになっているが、100年近いサバイバルを生き抜いた究極の勝ち組のこと、本当に立派なのは耐え忍んできた周りの家族だったりする。


正月でも家族がホームに来ない、連絡もないことを嘆く向きもあるけれど、それはそれ、ご家族様にとっても本当に久しぶりのお正月かもしれません。慶ばしいことです。

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