「平和ボケおばさん」ボケない迫力に悩殺 | グレースケアのとんち介護教室

グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

北の宿から介護保険、改正版。


♪あなた変わりはないですか 日ごと手足が弱ります  

 来てはもらえぬヘルパーを

 オムツ濡らして待ってます~


という替え歌を披露するのが樋口恵子氏。


なんだろう、このノリ。(嫌いじゃない)。


ご御大で近寄りにくい人かと思っていたが、今回の討ち入り参加にあたって、いきなり直接電話で話ができたり、気さくというか、つい惹き込まれる(巻き込まれる)。


2003年都知事選では、「軍国おじさん」慎太郎に対抗して「平和ボケおばさん」を自称、82万票を獲得。

今回の署名活動も、短期間で15万ほど集め、集会には5党の代表議員を出させるパワー。


1932年生まれ、75歳。とても後期高齢者とは思えない。

要介護になっても、きっとハツラツと介護職を呼び込むだろう。


介護人材の待遇が人並み以下であるのは、社会的な不正義である、義をみてせざるは勇なきなり、女がすたると明快な行動派でありながら、肩肘を張り過ぎない、力の脱け具合がいい。


「介護予防やPPK(ピンピンコロリ)もいいけれど、元気だった人が急に亡くなることを一説には「変死」という」、とか。「要介護を経験しないとあの世へ行けなくなりました」…。


確かに、認知症や障害をもって生きるのがフツーになる時代、それでもどうフツーに豊かな暮らしを続けるかを考えると、社会的なケアの充実が不可欠だし、介護職を低待遇の「社会のヨメ」に放置して、人材不足を招いては自分たち(特に長生きの女性)の暮らしが成り立たなくなるという危機感は、的を射ている。


ただ、参加者それぞれの的は、よくみると大小さまざまで、矢のベクトルが全く一致しているわけでもない。


とにかく出演者が賑やか、「現場」からは私も入れて15名、「家族や応援団」からは10名。「政治家」は5名。


介護職と家族の違い、

現場と経営者や団体の違い、

女性と男性の違い、実収入の違い、

介護イメージのマイナスとプラスの違い、

党派の違い、戦略の違い、

そして、とんちと趣味の違い…。


それらの違いを、ガーッとあわせ飲んで、討ち入りの怪気炎につなげる。

壇上に、はちまき締めて、のぼり旗掲げて居並ぶ女性の会の大迫力。

あと十余年、きっと要介護でも認知症でもみなこの調子、、、


うゎ、やっぱり介護職逃げよっかな…。


つづく。


TBSニュース『介護ヘルパーの待遇改善訴えシンポ』。 動画あり、2人目が私。一生懸命アピールしでんだけど、鼻つばってんだよね。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20071210/20071210-00000014-jnn-soci.html


あと、発言がたまたま最後だったものだから、うっかり「じゃぁ貧乏自慢のトリを飾って」とか言ったけど、そこはカットされてます。