飛び込め! 脱力介護の新潮流 | グレースケアのとんち介護教室

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時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

ロストジェネレーショ~ンなどと呼ばれ、さえないワーキングプアッみたいなくくりがまかり通る30代男。

でも介護の世界では、いまひたひたと逆襲が始まっている、それも勢いよくコブシを振り上げる、というよりは、なんだかナチュラルに力の抜けた感じで…、グー!


雲母書房セミナー『介護の新しい潮流~介護を突き破る若い世代~』に参加。


千葉の伊藤さん(井戸端げんき)、鳥取の竹本さん(いくのさん家)の30男コンビに、福岡の村瀬さん(第2よりあい)、40代。その三人男の講演と、三好春樹さんを進行役にしたディスカッション。


伊藤さん、わけあり家族に急な泊まりを迫られたときー

「受けるかどうか、線引きはかなりいいかげん。疲れているときは正直ゲンナリ、まぁしょうがねぇかって。すごい高い理想があってやってるワケじゃない。今日はそっちでみてよ、とか。みるみないはその日の職員次第…」


竹本さん、だらしなく大丈夫かな?というスタッフを雇ったときー

「パンツは見える、髪はぼさぼさヘアー、眼はビー玉みたい、何べん教えてもすぐ忘れる。でもかみつく、叩くとい年寄りに彼だけが叩かれない。無造作ケアだから、要求しない。一日中、あれダメこれダメ、便所便所便所お茶お茶お茶、とやられたら嫌になる。『待つこと』の大事さが分かる…」


村瀬さん、かつて24人を一人でオムツ交換ー

「10人くらいまではいい。だんだん余裕なくなる。最後の一人はまた丁寧に。やっと取り替えた、と思ったら、ブリブリッ…という音。悪魔がささやく。『出てない』『たとえ出ててもお前は知らんかったんやないの』…。時々良心が勝つ。フッと一呼吸おいたらその瞬間、年寄りがおむつに手をつっこみ、うんこだらけの手でこちらを触ろうとする! それを避けながらやろうとして、オムツ交換がカンフー映画みたいになっちゃう…」


わかるわかる! そう、介護って面白い。どうしよ~もない自分を見つけながら、でもそんなに真面目に一生懸命やらなくても大丈夫っす。逆にヘタな頑張りが、お年寄り本人の暮らしや思いとかけ離れたてたら、双方熱意と誠意の共倒れ。



じゃ介護っていったいなに。

その新しい潮流をことばにしながら、講演はつづく。


★NPO法人グレースケア機構のホームページ、開設しました★

 http://g-care.org/

 ※事業も好評展開中! ちゃんと働いてますよ~