昨年、姜尚中教授は、若い人が飛び込み社会の新しいエンジンとなる仕事として2つ、
「金融サービスや保険」
「介護など情動的なビジネス」
を挙げていた。
で、英米を引き合いに、「債権国家にふさわしいあり方」として「富を生み出していくサービス」というから、どうしても金融工学を操る賢さの方がチラついたものだったが、
結局いまや、米国発の金融危機の原因をそういう「賢さ」が作り出したもので、不況や株の暴落で弱った困ったムードが広がりつつあることを考えると、やっぱり今後、頼りになる仕事は介護しかない!?
姜教授も、悩みながら、AERAの連載『愛の作法』では金融恐慌への対応をアルゼンチンの例を引きながら、
市場(シジョウ)が崩壊したら、地域通貨を軸に物々交換する市場(イチバ)が生まれたこと、
市場原理主義は自らが壊した「人々の食べ物や健康、住宅、助け合いのネットワーク」によってしか再生しないことなどを指摘しています。
そして、恐慌のあと、
「目の前にあるあり合わせの物で何かをつくり出す『ブリコラージュ(器用仕事)』を探究するようになる、
つまりあなたの不幸が私の幸福で私の不幸があなたの幸福、というゼロサムゲームをやめて、
自分の『身の丈』を模索するようになった」
という。
「ブリコラージュ」といえば、三好春樹さんも、介護の仕事やリタイア男性のそば打ちに見られる、手作りの職人仕事として繰り返し著書や講演で語っている(主宰雑誌のタイトルにも)。
新しいカイゴがすぐそこまで来ています。
三鷹で起業支援をしている
前田隆正さんの本です。
お世話になってます。
起業1年、ありがとうございます。