介護人材の枯渇に水入り! 国会異聞 | グレースケアのとんち介護教室

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時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

デイで働く非常勤介護職、佐野哲也さん。一度お会いしただけで、なんだかよく知らない方ですが、非常勤なのをいいことに国会の委員会審議を観に行かれています。グー。

そのうえ、頼んでないのにメールで傍聴レポートを送ってくだすったのでご紹介します。

細かいチェックに要注目。


以下引用。

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4/11金朝9時半から午後4時半まで、民主提案の「介護人材確保法」審議を傍聴しに衆議院厚生労働委員会に行きました。

賃金引上げの財源はどうするのか?という自民党他の厚生労働委員からの質問があり、答弁に民主・山井議員他があたりました。

質問・意見の主な内容

1、介護だけ賃上げでは他業種との公平性に欠く。

2、財源が前年度あまった介護保険国庫支出金約900億とのことだが、一般財源に組み込まれるので介護用として使えないのでは。

3、介護報酬上乗せは現場介護職員に本当に届くのか。(事業所内平均賃金の上昇だけでは不明確)

4、賃金が平均より安い事業所の職員は賃上げせず、小規模な事業所は不利で格差が広がるのでは。

5、いつまで続けるのか。

他に、事業者の情報公開で透明な経営をすれば地域が監視し、政府提案の事業者の規制強化より有効でないか。など

舛添答弁では、介護職員の待遇改善はどのような方法でおこなうか検討中とのこと。

サービス提供責任者の介護報酬がない点についても同様に検討中。

さすが手堅い答弁です。

対して山井答弁は感情的な答えから議長に再三注意されるなど、突っ込みどころ満載だったようです。保守からの野次も多く、やんちゃなイジラレキャラ確定です。

会議前後の笑顔の挨拶を含めて主観的な観察での印象としてだけですが、舛添さんが内心後任にしたいのは山井さんのようです。面白がっているといった風です。舛添さんは自民の中では浮いているのでしょう。

ライブで見ると細かいところが良くわかりドラマチック国会といった風です。

自民の野次は発言妨害の場面もあり、品格にかけているようです。スポーツなら退場ですね。

本来ならば議長が注意すべきところでしょう。

傍聴席では途中団体で入場した若い見学者(学生?)がガムを噛んでいた時と、思わず傍聴者が拍手をした時は守衛に注意されていました。

審議中新聞を広げて読んでいる議員は、昔学校で授業中マンガを読んでいたままなのでしょう。仕事を全うしているかどうかもチェックポイントです。

議員の活動は議会出席回数や態度をすべて数値化して成績表をホームページで公表するくらいの事をされるべきでしょう。勤務態度・実績が主である国民に周知される仕組みが欲しいものです。プロフェッショナルとして誰に見られても恥ずかしくない仕事をするべきです。

傍聴席に比べて大臣や議員の椅子は座り心地が良さそうで、傍聴する国民に対するサービス精神に欠けています。銀行でお客より社員の椅子のほうがリッチなことがあるでしょうか?

水も持ち込めません。議員は何度も飲んでいます。改革が必要です。

7時間中30分間の休憩時間も実質20分間ほどで、いちいち入り口に戻って再傍聴手続きをした後また長い廊下を歩かねばならず、昼食は5分でそばをかきこみました。回遊型特養勤務で培った移動・早食いの業がこんなところで役に立ちました。


引用終わり。

佐野さん、座りにくいイスにノドを渇かしながらの傍聴、ほんとお疲れさまでした。

お蕎麦しょっぱかった?


代議士は何十万という票を背負っているから、そこそこいいイスに座ってもいいと思いますが、それに見合う仕事をしているか、チェックが必要ですよね。審議中の発言内容等含めて。


現場にはよりキビシイ業務管理体制を求めつつ、昇給法は認めない。そんな審議を生あくびでやり過ごす議員。
次の選挙に活かしましょう…。

厚生労働委員会 委員名簿

http://www.shugiin.go.jp/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0070.htm