ケアの現場はケアされない現実 | グレースケアのとんち介護教室

グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

いつも佐野さんに国会担当(っていったい何者)を頼ってしまってはアレなので、ってドレなのか、今日の最終回は私も足を運んでみた、劇場に。


ぴあ市民協を通じて予約すると、チケットは無料で簡単に手に入る。


入場前に、半券に住所、氏名、年齢を書く。何か当たるのかもしれない。DMなら要らないが。身ぐるみロッカーに預けた上でセキュリティゲートをくぐる。もぎり嬢は制服の、ごついおっさん。事前予約者のリストで氏名をチェック、ほかの申込者の氏名とか見えちゃってるけど、そのへんの個人情報はセキュリティフリー。いいぞ国会。


で、黄色いおリボンをつけて、議事堂内の迷宮へ。


劇場にたどり着くまでが長い。ちょっとディズニーのアトラクション風。エスカレーターで下り、赤じゅうたんのホールやくねくね道を順路の導きで奥へ。ミッキー帽をかぶった家族連れなどはおらず、(帽子はロッカー)、人影はまばら、並ぶことなく快適に最終エレベーターを上昇。


そこに委員会室があるのだけど、一歩足を踏み入れて、うゎこれは、恥ずかしい…。


つづく。



早くしろ、ということで国会担当、佐野さんの傍聴レポートより。

******************************************


結論としては民主提案「介護人材確保法」は審議はされましたが、採決はありませんでした。
今後も見通しは厳しいらしく、やはり肩すかし感が残りました。


審議の中で、昨年8月の厚労省「社会福祉従事者の人材確保指針」が取り上げられました。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/fukusijinzai.html


介護報酬の見直しは、まず調査票を配り、夏頃に集計・分析をして、秋頃に公表予定とのこと。役所らしく、決められたペースで仕事をこなしているといった風です。危機的な状況に対し毎度の事ながら腰が重すぎます。指針で行動の方向が決まっても、具体的対策にはなかなか、動かないということです。


委員会の出席者数の問題が傍聴者から上がっていました。本来45人中過半数(23人)の委員が出席しなければならないところ、特に自民の議員は少数しか出席せず、全体で15人ほどしかいないときもありました。民主・共産・社民の質疑中は特に人が少ない。他の委員会と掛け持ちしている委員もいるとの事ですが、このような参加率では審議に対する真剣さが足りないといえます。


介護職員の待遇改善の次の展開として自治体独自の助成があります。

東京都千代田区は、区内の介護施設が職員の労働環境改善の措置などをした場合、区独自の助成を行う。
http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00097/d0009798.html

効果が期待できそうです。皆さんの地元でもいかが?


デンマークでは月給(週労働時間37時間・手当込)約56万円(24.334クローネ)で働く介護士たちがストライキ
http://blogs.yahoo.co.jp/seki509000/28233021.html
とのことですが、あなたたちもストライキやりなさい!と一緒に傍聴した人からけしかけられました。家族やボランティアが代わりに介護するわよとの励ましをいただきました。実行上は施設職員と利用者・家族・地域住民などの理解・協力が必要でしょう。


傍聴・集会参加の皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。


佐野 哲也