知る人ぞ知る雑誌、『季刊福祉労働』。
『月刊福祉』『福祉新聞』など、ただでさえ手堅い介護福祉系のマガジンの中でも、さらに生マジメ。漢字が多い。
元民主党の代議士でアクティビスト、石毛えい子さん編集。
最新号の特集は『介護労働の諸相』。
派遣ヘルパー、グループホーム、特養、障がい者ヘルパー、専門学校、組合系ヘルパーなど、現場からの実態報告と、介護保険制度や労働法、人材確保施策の課題などが、わかりやすくまとめられている。
たとえば、
「ケア労働者にとって自立生活とは何か?」杉田俊介さん
「介護職員の悲鳴」 因利恵さん
「労働法から介護労働者の現状をみる」 中野麻美さんほか、
小川泰子さん(神奈川ワーカーズ・コレクティブ)や、
西村美智代さん(埼玉県グループホーム協議会)なども。
ご存知樋口恵子さん、保険施行時に労働条件棚上げの懺悔インタビュー付。
いま介護や社会保障で何が起こっていて、危機の要因はなにか、まとめて迫ってきます。
コンパクトに一望できてお買い得。1,200円税別。おすすめです。
私も恥ずかしながら末席でマジメに書いています。
とんちは抜き、とクギさされたし…。
<紹介>
介護事業大手のコムスンの事業停止・譲渡というショックが全国を駆け抜けた。問題なのは親会社の儲け主義だけなのか。介護市場の拡大と共に広がった介護労働者の不安定な雇用・労働条件、人材難を埋める派遣という構造的問題、介護保険・自立支援法の制度的問題を検証。