寺から地球(テラ)へ、お布施のたび | グレースケアのとんち介護教室

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時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。

寺ネット・サンガの集まり。

中身は、世話人さんたちのつくったリーフレットのたたき台をもとに、活動内容や実施するセミナーの内容を話し合うというもの。

数名ずつに分かれてのグループワーク。それぞれのお立場から結構白熱して面白かった。

病気や葬儀に備えたマネープランの必要を説き活動内容でのより大きな扱いを求める保険屋さん、誰のために何のための活動なのかから見直さないとというお坊さん。

葬儀屋さんは、自分たちは大手のように警察や病院と癒着せず廉価な料金で良心的にやっているずばり社会貢献と訴え、大学の先生は棺桶のレベルや戒名の種類など細かいうんちくから葬儀料について語り、介護福祉屋さんはえ~っと専門職らしく傾聴に努めあせる、コンサル屋さんは進行役として全体のバランスを見通しつつ一所懸命まとめようとする。

中下代表とサンガの旗揚げは、昨年の10月「天声人語」に紹介され、以後2500件ほども電話で問い合わせが続いているという。私ももともと地元で知り合いの看護師さんのやっている「自分の死を考える会」に、中下さんが講師で来ていて今回は新宿までいってみた。

地元の老人、特攻隊の生き残りの方が来られていたり、参加費は会場の救援センターに全額寄付したり、コアなところはとても堅くてまっすぐなのだけど、今回は周りのところでぐるぐるまわっていたかも。

お布施について、紹介元の葬儀屋さんへのキックバックは論外だとしても、
じゃ、内訳を明瞭にできるか、というとそうでもないし、お坊さんの間でも思いがちょっと違う。

ただお布施で頂いたものを、例えば低所得者の支援活動にまわすということで、見送った人の心の救済とか、お坊さんの利益みたいな、曖昧になりやすいこれまでのものとは違った役割や意味をつくり出そうとしている。

結果的に、すべての者が救われる、助け合いマインドやお金の流れづくりを通して「生きている人々のために存在するお寺」を再生しようという試みなのだろうか…。

「早くシステム作りの話は終えて、本来の活動に取り組みたい、生と死、宗教の役割などの話をしていきたい」と最後に中下さんがまとめて、ちょっと救われた。ありがとうございました。合掌。