週末のお泊まりケアの準備でポータブルトイレをホテルへ運ぶ。
ご家族の仕事やレスパイトで介護に困った時、ショートステイもいいけれど、ご本人にはせっかくの外泊!
ホテルを使ったステイケアで、せめて普段と違う上質なサービスとアミニティを堪能して欲しいです。
お好きなホテルでリッチな時間。
バリアフリーでなくても大丈夫。
さまざまな環境でのケア経験から
安心の滞在をお約束します。
グレースケア
ヘルパー2級講座を三鷹のソーシャルイノベーションスクールで行います。
グレースケアも講座の中身を一部お手伝いしています。
働きながら取得できる土日コース(土日の1日又は半日で3月まで)。
受講料は70,000円ですが、グレースケアでお仕事のできる方は半額を補助します。
仕事でも家庭でも、いま一番役にたつヘルパー2級をぜひこの機会に!
お問い合わせは鷹ロコネットワーク大楽 0422-24-7500
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受講料は70,000円ですが、グレースケアでお仕事のできる方は半額を補助します。
仕事でも家庭でも、いま一番役にたつヘルパー2級をぜひこの機会に!
お問い合わせは鷹ロコネットワーク大楽 0422-24-7500
今週末は横浜で認知症ケア学会。
ぶ厚い抄録集が送られてきた。
「認知症の人に対する24時間巡回サービス」
「地域における夜間介護の現状」
「摂食・嚥下への支援」「口から食べると元気になる!」
「認知症の終末期における胃ろう栄養法」
「疾患別に診たBPSDの特徴とケア」
「新しい抗認知症薬」
などなどの講演やシンポジウムに、口頭発表が65、ポスター発表は32分科会で計248!
「地域包括ケア」のシンポでは、「エイジング・イン・プレイス」の松岡洋子さんも登場。
今年のテーマは「認知症の人の生活の質を高める」。
今まで「学会」というと、人物や人の生活が吹っ飛んで、妙にきれいな、仮説―実証、こんなにうまくいきました~という結論ありきの型におさめてしまうところに、違和感があったものの、今回はこのテーマ、本気で取り組む自負のもと、がんばって我慢して、自費で長時間の付添いをしているグレースケアの取り組みをまとめて、何とかポスター発表にこぎつけた。
タイトルは
「保険外の在宅サポート事業、長時間見守り・付添いケアとQOLの実現」
内容は下記のとおりです。
いちばん関わっているスタッフ白澤が発表します。
ポスター発表F、25日(日)第3エリア・G会場にて13:30ころ~
(抄録集320ページ)
学会に参加される方はぜひご注目を!
当日参加は1万円(会員・非会員とも)。
お値段に見合った学会なのかもぜひご注目を!
「保険外の在宅サポート事業、長時間見守り・付添いケアとQOLの実現」
【目的】 認知症の人の生活の質を本当に高めるためには、居住の場として住み慣れた自宅に勝るものはない。近隣の生活環境や馴染みの人間関係をできるだけそのまま継続させ、認知症の人のQOLを維持向上させるためにはどのような取り組みがありうるのか。保険外で全額自費の在宅サービス事業を通じ、その可能性について検討する。併せて、正当に評価されにくい長時間の「見守り」や「付添い」のケアについてそれらの専門性を明らかにする。
【方法】 週3日~5日、朝から日中、夕方にかけて1対1でT氏を見守り、随時付添う。ライフパターンをつかみながら、同行あるいは尾行、生活支援、一部介助など担いつつ、毎回の状況とT氏の様子の記録により、QOLの維持向上につながっているか具体的に検証する。
【結果】 21年7月から23年4月まで1年9ヶ月の間の支援の継続により、主に「見守り」や「付添い」をさりげなくかつ丁寧に、専門的に提供することにより、①妻の入所先への見舞いなど従来のライフスタイルの維持、②行方不明や転倒リスクの軽減、③新たな関心の引出しや活動への参加、④日常生活全般におけるきめ細かい自立、といった成果を上げることができた。
【考察】 以上のことから、認知症の方のQOLを上げるためには、在宅での生活を維持しながら保険外の自主事業で提供する1対1の長時間ケアが有効であり、認知症ケアにおいては、「付添い」「見守り」の内容と専門性を充分に評価していく必要があると考えられる。
ぶ厚い抄録集が送られてきた。
「認知症の人に対する24時間巡回サービス」
「地域における夜間介護の現状」
「摂食・嚥下への支援」「口から食べると元気になる!」
「認知症の終末期における胃ろう栄養法」
「疾患別に診たBPSDの特徴とケア」
「新しい抗認知症薬」
などなどの講演やシンポジウムに、口頭発表が65、ポスター発表は32分科会で計248!
「地域包括ケア」のシンポでは、「エイジング・イン・プレイス」の松岡洋子さんも登場。
今年のテーマは「認知症の人の生活の質を高める」。
今まで「学会」というと、人物や人の生活が吹っ飛んで、妙にきれいな、仮説―実証、こんなにうまくいきました~という結論ありきの型におさめてしまうところに、違和感があったものの、今回はこのテーマ、本気で取り組む自負のもと、がんばって我慢して、自費で長時間の付添いをしているグレースケアの取り組みをまとめて、何とかポスター発表にこぎつけた。
タイトルは
「保険外の在宅サポート事業、長時間見守り・付添いケアとQOLの実現」
内容は下記のとおりです。
いちばん関わっているスタッフ白澤が発表します。
ポスター発表F、25日(日)第3エリア・G会場にて13:30ころ~
(抄録集320ページ)
学会に参加される方はぜひご注目を!
当日参加は1万円(会員・非会員とも)。
お値段に見合った学会なのかもぜひご注目を!
「保険外の在宅サポート事業、長時間見守り・付添いケアとQOLの実現」
【目的】 認知症の人の生活の質を本当に高めるためには、居住の場として住み慣れた自宅に勝るものはない。近隣の生活環境や馴染みの人間関係をできるだけそのまま継続させ、認知症の人のQOLを維持向上させるためにはどのような取り組みがありうるのか。保険外で全額自費の在宅サービス事業を通じ、その可能性について検討する。併せて、正当に評価されにくい長時間の「見守り」や「付添い」のケアについてそれらの専門性を明らかにする。
【方法】 週3日~5日、朝から日中、夕方にかけて1対1でT氏を見守り、随時付添う。ライフパターンをつかみながら、同行あるいは尾行、生活支援、一部介助など担いつつ、毎回の状況とT氏の様子の記録により、QOLの維持向上につながっているか具体的に検証する。
【結果】 21年7月から23年4月まで1年9ヶ月の間の支援の継続により、主に「見守り」や「付添い」をさりげなくかつ丁寧に、専門的に提供することにより、①妻の入所先への見舞いなど従来のライフスタイルの維持、②行方不明や転倒リスクの軽減、③新たな関心の引出しや活動への参加、④日常生活全般におけるきめ細かい自立、といった成果を上げることができた。
【考察】 以上のことから、認知症の方のQOLを上げるためには、在宅での生活を維持しながら保険外の自主事業で提供する1対1の長時間ケアが有効であり、認知症ケアにおいては、「付添い」「見守り」の内容と専門性を充分に評価していく必要があると考えられる。
13日、武蔵野赤十字病院、山崎記念講堂でお話しました。
杏林と日赤で隔月で行われている「緩和ケアカンファレンス」の一環。
「医療的ケア」は痰の吸引、経管栄養など法的には医療行為として医師・看護師以外には認められないものの、実態としては介護職が担ってきているケアのこと。
08年の全国調査では、特養の夜間帯28.3%の施設で吸引を行っているが、看護師を配置しているのは2.6%のみ。1/4の施設では介護職が行ってきたということ。
「違法性の阻却」としてやむなく容認されてきた経緯や、来年度の法改正、研修と実施の要件など。
事例として、吸引と胃ろうの方で、ショートステイが見つからず、運よく見つかっても行くと機能が低下するために、家族が代わりに外泊して、グレースケアで夜間泊まりでケアを行っている方を紹介。
新しい法制度では、都道府県に登録した事業者に限り、
・認定特定行為従事者(2012年~)
・介護福祉士(2015年~)
が医療行為を行うことができるようになる。
夜の7時半からの集まりにも関わらず、
三鷹武蔵野地域の病院や訪問診療を行う医師、看護師、薬剤師、ケアマネ、ヘルパーなどがざっと100人。講堂いっぱいでした。
(他に、終末期の訪問リハビリ、在宅での胃ろう患者の状況などの報告ありました)
まとめの課題としては、
1.実態とまだ離れた曖昧な領域が残る
・褥創の手当てと湿布や軟膏塗布、清拭ケア
・摘便
・血糖値の測定、インシュリン注射など本人行為の介助
・専門職による院内の付添い
2.医療・看護との連携、研修体制の整備
・介護職が医療的ケアを行うことに対する医療職の温度差
・指導や連絡相談など、連携体制への消極性
・介護職自身のためらい、報酬の裏付けの乏しさ
・担い手の養成機関、実習先の不足
3.生活を支援する介護の専門性の確保
・医師の指示の下に入るのは初めて
・下働きではなく、医療を一部として生活全体を考える役割
・胃ろうに対して、口から再び食べる、または胃ろうにしない
・吸引の前に、座位をとり口腔湿らすなど自力喀痰の促し など
・愉しみや生きがい、家族のケアなどで'痛み’を緩和する
などが挙げられます。
参加者からは、訪問看護師さんがALS患者さんのケアで介護職に研修を行い協力している話や、ケアマネから、訪問看護を入れながら医療的ケアに取り組んでいる話などが出されました。
また、医師から、ありうべき連携体制についての質問ほか、家に本人の残った家族のレスパイトについて具体的な体制など聞かれました。
「緩和ケアカンファレンス」が地域で研修や医師・看護師・介護職の連携をつくる役割を果たしたらどうかとい提案も。
ほかのテーマも合わせて議論は夜10時近くまで。
ちょっと医療ニーズがあるだけで、施設利用が拒まれたり、病院しか行き場がなかったり、しかもすぐに退院を迫られたり。生活全部が一気に失われがちなのは、おかしい。
なんとか在宅で、痛みは緩和されながら、ある面気ままで少しでも愉しく誇りある暮らしを継続できるよう。
医療的ケアのスキル向上と体制づくりを急ぎたいと思います。
参加ご意見頂いた先生方みなさまありがとうございました。
新しい制度について詳しくは、厚労省資料
事前にNPOさくら会、川口有美子さんにもお話伺い、感謝です!
逝かない身体―ALS的日常を生きる (シリーズケアをひらく)/川口 有美子
杏林と日赤で隔月で行われている「緩和ケアカンファレンス」の一環。
「医療的ケア」は痰の吸引、経管栄養など法的には医療行為として医師・看護師以外には認められないものの、実態としては介護職が担ってきているケアのこと。
08年の全国調査では、特養の夜間帯28.3%の施設で吸引を行っているが、看護師を配置しているのは2.6%のみ。1/4の施設では介護職が行ってきたということ。
「違法性の阻却」としてやむなく容認されてきた経緯や、来年度の法改正、研修と実施の要件など。
事例として、吸引と胃ろうの方で、ショートステイが見つからず、運よく見つかっても行くと機能が低下するために、家族が代わりに外泊して、グレースケアで夜間泊まりでケアを行っている方を紹介。
新しい法制度では、都道府県に登録した事業者に限り、
・認定特定行為従事者(2012年~)
・介護福祉士(2015年~)
が医療行為を行うことができるようになる。
夜の7時半からの集まりにも関わらず、
三鷹武蔵野地域の病院や訪問診療を行う医師、看護師、薬剤師、ケアマネ、ヘルパーなどがざっと100人。講堂いっぱいでした。
(他に、終末期の訪問リハビリ、在宅での胃ろう患者の状況などの報告ありました)
まとめの課題としては、
1.実態とまだ離れた曖昧な領域が残る
・褥創の手当てと湿布や軟膏塗布、清拭ケア
・摘便
・血糖値の測定、インシュリン注射など本人行為の介助
・専門職による院内の付添い
2.医療・看護との連携、研修体制の整備
・介護職が医療的ケアを行うことに対する医療職の温度差
・指導や連絡相談など、連携体制への消極性
・介護職自身のためらい、報酬の裏付けの乏しさ
・担い手の養成機関、実習先の不足
3.生活を支援する介護の専門性の確保
・医師の指示の下に入るのは初めて
・下働きではなく、医療を一部として生活全体を考える役割
・胃ろうに対して、口から再び食べる、または胃ろうにしない
・吸引の前に、座位をとり口腔湿らすなど自力喀痰の促し など
・愉しみや生きがい、家族のケアなどで'痛み’を緩和する
などが挙げられます。
参加者からは、訪問看護師さんがALS患者さんのケアで介護職に研修を行い協力している話や、ケアマネから、訪問看護を入れながら医療的ケアに取り組んでいる話などが出されました。
また、医師から、ありうべき連携体制についての質問ほか、家に本人の残った家族のレスパイトについて具体的な体制など聞かれました。
「緩和ケアカンファレンス」が地域で研修や医師・看護師・介護職の連携をつくる役割を果たしたらどうかとい提案も。
ほかのテーマも合わせて議論は夜10時近くまで。
ちょっと医療ニーズがあるだけで、施設利用が拒まれたり、病院しか行き場がなかったり、しかもすぐに退院を迫られたり。生活全部が一気に失われがちなのは、おかしい。
なんとか在宅で、痛みは緩和されながら、ある面気ままで少しでも愉しく誇りある暮らしを継続できるよう。
医療的ケアのスキル向上と体制づくりを急ぎたいと思います。
参加ご意見頂いた先生方みなさまありがとうございました。
新しい制度について詳しくは、厚労省資料
事前にNPOさくら会、川口有美子さんにもお話伺い、感謝です!
逝かない身体―ALS的日常を生きる (シリーズケアをひらく)/川口 有美子
国会で18時間、超短時間の審議で成立した介護保険法などの改正法。
あんまり注目されていないけど、いろんな仕掛けが潜んでいる。
目標は、日常生活圏域で、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを切れ目なく提供するという「地域包括ケアシステム」の構築。
だいたいは昨年春に出た「地域包括ケア研究会報告書」の筋書きどおり。
ただし、昨秋の「介護保険制度の見直しに関する意見」(概要・社会保障審議会介護保険部会)では目玉だった、
・高所得者の2割負担、ケアプランの自己負担導入
・要支援者の生活援助を保険から外す
などは各団体からのお目玉で、次回のよりキビシイ改正に先送り。
フツーは華々しく新サービスの導入を謳って、併せて負担の増をまぎれ込ませるのだけど、今回はほとんど「24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護」という長たらしい名前のサービスだけで、たいてい間違えずに言う自信がないから、なるべく皆が口にしないようにするので、伸びにくい。
(だいたい訪問介護看護という表現はどうか? といって訪問介看護と縮めたりすると、何か特別なサービスを期待されるようで差し障りがあるし…)
今回の改定の内容は、いまひとつ小粒な感じでさえないが、実は他の施策と有機的につながって、今後の大きなトレンドの一端を担っている。
23日、白崎朝子さん主催のカナリアネットワークで、そんなお話と情報交換をしてきました。
以下当日のレジメをもとにしたまとめです。
1.報酬増えずに仕事が増えた
・予防給付に加え、新しい24時間サービスの報酬も包括化
・短時間訪問の繰り返しで移動の負担大
・介護から作業へ、効率化の徹底と労働強化
・さらに上乗せして求められる医療的ケア
・人件費率を低下させ、増収増益の大手企業
⇒報酬抑制の根拠に
・介護職員処遇改善給付金の扱いは?
2.すすむ地域の「病院化」
・「24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の導入
・「複合型サービス」も小規模多機能型居宅介護と訪問看護など想定
・介護従事者による痰吸引などの実施
⇒当初のモデル事業より内容広がり、鼻腔からの吸引も経管栄養も
介護福祉士も、ついに医師の指示の下に入る
・サービス付き高齢者住宅(高齢者住まい法)+24時間外部サービス
特養・老健⇒有老・GH⇒高齢者住宅、ケアはパッケージからカスタム化
・療養医療施設の転換6年延期
・医療看護系の政治力に負けてる介護系
3.市町村独裁!?、住民総動員体制
・市町村による公募指定、指定の制限も可
⇒訪問介護・通所介護も市町村の計画量次第
・介護予防・日常生活支援総合事業の創設
⇒要支援・軽度者除外の布石、見守り・配食など生活支援は市町村次第
・地域包括支援センターの役割強化
⇒介護・医療に加え、ボランティアその他の集約をさらに強調
・「地域支え合い体制づくり事業」「新しい公共支援事業」
⇒NPOや社協、社会福祉法人に限らず、住民組織、自治会、町内会、ボランティア団体なども
広域化や連携で効率のよい生活支援の提供、団体のおカネと組織を整備
・認知症支援も市町村と住民で
⇒市民後見人の育成、支援計画の作成、見守りネットワークなど
・事業者、施設の指定基準の条例化
単身で医療ニーズの高い重度な高齢者が増えていく、今のままでは破綻…
これまでは、利用者個人の自立支援だったが、これからは、市町村には国からの自立、NPOや住民団体も組織として自立を迫られる。
誰もが支え支えられる当事者へ。
形ばかりで旧い公共の既得権の保護と延命にもっていかれないよう、NPO等の力量も問われている。
また、孤立した人を社会的に包摂(インクルージョン)するために、地域包括ケアは必須だけど、人の暮らしは、「医療、介護、予防、住まい、生活支援サービス」のつぎはぎで成り立つものでもなく。
システムがあらゆる領域に浸透すると、逆に生活をしばる、低位の標準的なサービスの枠に、誰をもあてはめて済ましかねない。包括からはみ出るアソビの部分も必要。
これからの公共をめぐっては、システム化・効率化と、そうではない自由・豊かさの間でつなひきが続きそうです。
おーえすおーえす…ああ負けそ!! こっちも誰か引っ張って~
あんまり注目されていないけど、いろんな仕掛けが潜んでいる。
目標は、日常生活圏域で、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを切れ目なく提供するという「地域包括ケアシステム」の構築。
だいたいは昨年春に出た「地域包括ケア研究会報告書」の筋書きどおり。
ただし、昨秋の「介護保険制度の見直しに関する意見」(概要・社会保障審議会介護保険部会)では目玉だった、
・高所得者の2割負担、ケアプランの自己負担導入
・要支援者の生活援助を保険から外す
などは各団体からのお目玉で、次回のよりキビシイ改正に先送り。
フツーは華々しく新サービスの導入を謳って、併せて負担の増をまぎれ込ませるのだけど、今回はほとんど「24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護」という長たらしい名前のサービスだけで、たいてい間違えずに言う自信がないから、なるべく皆が口にしないようにするので、伸びにくい。
(だいたい訪問介護看護という表現はどうか? といって訪問介看護と縮めたりすると、何か特別なサービスを期待されるようで差し障りがあるし…)
今回の改定の内容は、いまひとつ小粒な感じでさえないが、実は他の施策と有機的につながって、今後の大きなトレンドの一端を担っている。
23日、白崎朝子さん主催のカナリアネットワークで、そんなお話と情報交換をしてきました。
以下当日のレジメをもとにしたまとめです。
1.報酬増えずに仕事が増えた
・予防給付に加え、新しい24時間サービスの報酬も包括化
・短時間訪問の繰り返しで移動の負担大
・介護から作業へ、効率化の徹底と労働強化
・さらに上乗せして求められる医療的ケア
・人件費率を低下させ、増収増益の大手企業
⇒報酬抑制の根拠に
・介護職員処遇改善給付金の扱いは?
2.すすむ地域の「病院化」
・「24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の導入
・「複合型サービス」も小規模多機能型居宅介護と訪問看護など想定
・介護従事者による痰吸引などの実施
⇒当初のモデル事業より内容広がり、鼻腔からの吸引も経管栄養も
介護福祉士も、ついに医師の指示の下に入る
・サービス付き高齢者住宅(高齢者住まい法)+24時間外部サービス
特養・老健⇒有老・GH⇒高齢者住宅、ケアはパッケージからカスタム化
・療養医療施設の転換6年延期
・医療看護系の政治力に負けてる介護系
3.市町村独裁!?、住民総動員体制
・市町村による公募指定、指定の制限も可
⇒訪問介護・通所介護も市町村の計画量次第
・介護予防・日常生活支援総合事業の創設
⇒要支援・軽度者除外の布石、見守り・配食など生活支援は市町村次第
・地域包括支援センターの役割強化
⇒介護・医療に加え、ボランティアその他の集約をさらに強調
・「地域支え合い体制づくり事業」「新しい公共支援事業」
⇒NPOや社協、社会福祉法人に限らず、住民組織、自治会、町内会、ボランティア団体なども
広域化や連携で効率のよい生活支援の提供、団体のおカネと組織を整備
・認知症支援も市町村と住民で
⇒市民後見人の育成、支援計画の作成、見守りネットワークなど
・事業者、施設の指定基準の条例化
単身で医療ニーズの高い重度な高齢者が増えていく、今のままでは破綻…
これまでは、利用者個人の自立支援だったが、これからは、市町村には国からの自立、NPOや住民団体も組織として自立を迫られる。
誰もが支え支えられる当事者へ。
形ばかりで旧い公共の既得権の保護と延命にもっていかれないよう、NPO等の力量も問われている。
また、孤立した人を社会的に包摂(インクルージョン)するために、地域包括ケアは必須だけど、人の暮らしは、「医療、介護、予防、住まい、生活支援サービス」のつぎはぎで成り立つものでもなく。
システムがあらゆる領域に浸透すると、逆に生活をしばる、低位の標準的なサービスの枠に、誰をもあてはめて済ましかねない。包括からはみ出るアソビの部分も必要。
これからの公共をめぐっては、システム化・効率化と、そうではない自由・豊かさの間でつなひきが続きそうです。
おーえすおーえす…ああ負けそ!! こっちも誰か引っ張って~
お仕事が自費も介護保険も急増中!
選んで頂いてありがたいことです。
スタッフを募集しています。
ヘルパー・介護職でつくったNPOグレースケアで、
こだわりのケアをぜひご一緒に!
ご応募お待ちしています。
*ヘルパー2級以上、未経験の方もOK。親切に教えます。
福祉人材センターの求人票はこちら。
ホームページ ⇒ スタッフ募集、クイック登録画面
または直接メール office@g-care.org にてお問合せください。
☆事業所の特色☆
自費のホームヘルプを中心に、介護保険、自立支援法による生活援助、身体介助を行っています。趣味やお出かけ、認知症の方の付添いケア、長時間や泊まりのケア、医療的ケア、ご家族の相談や成年後見など、幅広い要望に応えています。
また、指名制ヘルパー派遣やケア付きホーム事業、研修、コンサルティングなども行い、福祉・介護専門職の新しい職域を開拓しています。
ご利用者一人ひとりの深いニーズに応えたいと考えています。そして、ケアの担い手も長く安心して働ける事業を目指しています。
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スタッフを募集しています。
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☆事業所の特色☆
自費のホームヘルプを中心に、介護保険、自立支援法による生活援助、身体介助を行っています。趣味やお出かけ、認知症の方の付添いケア、長時間や泊まりのケア、医療的ケア、ご家族の相談や成年後見など、幅広い要望に応えています。
また、指名制ヘルパー派遣やケア付きホーム事業、研修、コンサルティングなども行い、福祉・介護専門職の新しい職域を開拓しています。
ご利用者一人ひとりの深いニーズに応えたいと考えています。そして、ケアの担い手も長く安心して働ける事業を目指しています。